レウスティク賞
年レウスティク児童文学功労賞受賞
スラウコ・プレグル
(1945年9月9日 ~ )
スラウコ・プレグルの散文は非常に現実的で、町の子どもや 青年、大人の日常生活 をテーマとしている。いくつかの短編小説はには幻想的な要素を含むが、どの作品にも 必ずみられるのはユーモアと明るさの二つ。「この世は行き止まりではなく、必ず光が 見えてくるはず」とプレグルは強く信じ、それを自分の作品ではっきりと伝えている。
『緑色の竜の探検』
ボブはまた咳払いをした。 彼女からまた反応がなかった。 そうしたら、ボブが百日咳にかっかた かのように19回も激しく咳き込んだ。 少女は、少し怖がったように飛び跳ね て目が開いた。 「ここら辺ってまだ空いてますか。」 とボブが尋ねた。 そこで、彼は、「ここら辺」がどこか はっきりしないぐらいに腕を振り回し ていた。 ミハはただじろじろ見ていて、彼女も 何も言わないで頷いた。 ボブはすぐそばにどっしりと腰を下ろ して目を閉じた。 金髪の女は、「このビーチに他の空い てる場所がないんでしょうか。」とい やそうに言った。 ボブはほほづえをついて、恋に落ちた 目で見つめていた。 そしてほんの少し首を横に振った。 「どういうこと?まだたくさんありま すよ」 と彼女は怒った。