レウスティク賞
年レウスティク児童文学功労賞受賞
スヴェトラーナ・マカロヴィッチ
(1939年1月1日 ~ )
童話作家、詩人、シャンソン歌手。スヴェトラーナ・マカロヴィッチは人間、小人や 妖精、現実界や想像の世界の動物が登場する童話や詩を通して、子供心を忘れないすべ ての人に語りかける。マカロヴィッチの作品は善悪の区別を示す傑作である。スロベニ ア人なら誰でも、幼児や青春時代に彼女の作品に触れている。今でも幼稚園や学校、家 庭、劇場、そしてラジオやテレビで楽しまれている。
『のパン屋さん』
小ねずみたちはパンの生地を大きなパドルに載せてに入れた。 ちょうどその時に、時針が夜の12時を指してパン屋の壁にあった古い時計が鳴った。 店長は意味ありげな顔で広間を見渡して、手で空に大きな丸の形を描いた。なんと!ぱ っと、大きくて華やかなシャンデリアが輝いて、音楽の音が流れてきた。小ねずみたち はかわいくて小さな人に変身してややベルベットの鮮やかな、金の糸で飾った服を着た 。どこを見ても花がいっぱいのクリスタルの花瓶が飾っていた。そして、机の上が色々 な料理や果物であふれていて、グラスにおいしいワインがきらきらしていた。店長は微 笑みながら広間の真ん中でベルベットの王座に座っていた。そして周りの人々は「私た ちの友、私たちの王様に万歳!おいしいパンに万歳!すべての良いものに、万歳!」と にぎやかに喜んでいた。